【秋田県羽後町】やってみようという気質があるまち(後編)

ひと しごと もの こと ~秋田県羽後町 蔵前ローカルラウンジ#4 訪問編~
2018-11-13

こんにちは。フラクタルの菅野です。
前回は、なぜ私が秋田県羽後町を訪問することになったのか、そして、どのようなことに気づきを得たのかというところを記事にしました。美しい自然、歴史ある建造物、また、西馬音内盆踊など伝統文化も然ることながら、何よりも、住んでいる方たちのやってみようという気質を感じることができた。
訪問1日目最後は、地域おこし協力隊との意見交換会。羽後町には5人の地域おこし協力隊がいる。各隊員は、生まれも前職の経験もバラバラだ。なんだろう、お話をしているとまちに対する熱量が高い。お仕事の関係上、日本全国の地域おこし協力隊の方とお話をする機会があるのだが、何か自分が取り組んでいる仕事に対しての責任感というのをすごく感じることができた。

来年には3名の方が任期満了に伴い卒業する。今回お話をした全員が卒業後も羽後に残って活動したいという。地域が新しい方を受け入れる気質があること、そして、隊員も活動を通して羽後に貢献しようという想いのもと活動しているからこそ、任期満了後も定住したくなるのかなと。文章と写真が全く合致していないが、まちを一望できる「みはらし荘」からの1枚。とにかく紅葉が美しい。

次に訪問したのが、来年1月に開催する「ゆきとぴあ七曲」と併せて開催する交流イベントの下見も兼ねて「かやぶき山荘 格山」へ。古民家好きな人にはたまらないだろうし、なによりもここに泊まれると思うとワクワクする。ちなみに、羽後町を訪問していてかやぶき屋根の住宅が結構あるなあと。高齢化に伴い、屋根の維持管理については経済的にも人手的にも厳しくなっていく。この情緒ある街並みや建造物をどのように守っていけばよいのだろうか。

旧長谷山邸の木造三階建ての蔵を改造し平成28年にオープンした「鎌鼬美術館」。羽後町出身の舞踏家、土方巽を被写体に、写真家細江英公氏が撮った写真集のタイトル「鎌鼬」から。この田代地区を舞台にわずか2日間で撮ったこの写真集は、世界的に高い評価を受け、舞踏家土方巽の名前も世界に広く知れわたるようになる。
この美術館のオープンに際して、町でも事業を応援しようとのことだったが、諸般の理由によりできず。ただし、それでも地元の有志達で寄付金やクラウドファンディングを通じて資金調達し、オープンにこぎつけたという。予算がつかなかったからあきらめるのではなく、なんとか実現したいという熱い想いをもとに動く。ここにも羽後町の面白さを垣間見えることができた。

最後に訪問したのが、仙道地区にある「お互いさまスーパー 仙道てんぽ」。平成15年にJAの購買部の廃止が決定し、日用品を取り扱う商店が地域から無くなることに危機感を抱いた住民たちが、出資金を募ってJAから建物を借り受けて開業。平成19年には、運営委員会メンバーを中心に「株式会社仙道てんぽ」を設立し運営している。その後、施設の一部を地域の方のコミュニティスペースとしてリニューアル。老若男女問わず活用できるスペースとなっている。

中心部にいけばイオンモールもあるし日用品を購入する分には困らない。しかし、どうだろう。自分の住んでいる地域に商店がなくなるっていうことは。この危機感に対して受け身になるのではなく、地域内の住民が危機感をもって立ち上がり店舗を運営するということ。ここにも羽後町のやってみようという気質を感じ取れることができる。コミュニティスペースのほかにも加工場も設けており、地域内の食材をつかった特産品を開発及び製造することも可能だ。

仙道テンポを出発して気づいた。そうだ、羽後町の特産品食べてない。これはまずいということで、初日に訪問した道の駅にて名物「西馬音内そば」をいただく。ちなみに「西馬音内そば」は、町内にある「矢助そばや」が始まり。文政元年(1818年)、創業者である金弥助が大阪で盛んであった「砂場」系統のそばを習得して羽後町でそば屋を開店とのこと。

ということで、代表的な「冷やがけ」をいただく。強いコシは、つなぎに布ノリを使っているから。この季節だと少し寒いかなと思ったけどそんなことはない。この「冷やがけ」を1年中食べるのもわかる気がする。ちなみに、道の駅うご内にある端縫ダイニングはセルフ方式。地元のお母さん手づくりの小鉢や旬のお野菜の天ぷらも美味しい。もし、羽後町に訪れた際には1度は道の駅うごに寄ってもらいたい。気軽に「西馬音内そば」を食べることもできるし、地域の特産品を買うことができる。もちろん、観光案内所機能も有している。

~まとめ~
今回、羽後町役場の佐藤さんにアテンドいただき、羽後町内の様々なところを訪問させてもらった。自然、歴史的建造物、伝統文化、食、公共施設など素晴らしいところがたくさんあった。けど、その印象を超えるのが羽後町の「人」の存在だ。自治体が主導するだけではなく。その地域を何とかしよう。また、やってみようという気概に対して応援してくれる文化があるまちだなと思った。私が訪問したのはわずか2日間だけだ。見えているところはほんの一部だけだ。だけど、その見えた一部からも羽後町を少し好きになったし、その魅力を伝えていきたいなと思った。そして、少しでもいいから実際に羽後町に訪問してもらって、地元の方たちと交流してもらいたい。そうしたら、私が訪問して感じたことが少しわかるかもしれない。

【告知】
そんな、やってみようを応援してくれるまち「秋田県羽後町」さんとイベント行います。羽後町のこれからをつくるアイデアやプロセスをつくるワークショップイベントを開催します。東京に住んでいる私たちの視点をうまく活用できるような仕組みをつくっていければよいなと思います。また、羽後町特産品である「西馬音内そば」や「羽後麦酒」さんのクラフトビールなどご用意しておりますので、羽後町に少しでも興味を持たれたら是非ともご参加ください◎

イベント名:蔵前ローカルラウンジ#4 秋田県羽後町
開催日時:2018年11月21日(水)19時30分~21時30分
場  所:地域と世界をつなぐゲストハウス「Little Japan」(http://www.littlejapan.jp/access)
ゲスト :羽後町役場 佐藤正和
テーマ :うごに住んでる人も遊びに来た人も情報発信したくなる場をつくろう!     
参加費 :1,000円(軽食付き)



■「蔵前Local Lounge」とは
単一の地方自治体では継続的に実施することが難しい東京でのプロモーション活動の一環として、自治体の担当者が、地域の現状や課題を来場者に対してプレゼンテーションを行い、来場者と共にワークショップを通じて語り合い、地域内では生まれにくいアイデアやプロセスを導き地域課題の解決につなげていく語り合いの場。また、毎回、参画した地方自治体の美味しい特産物を「うちのもの」としてご提供し、参加者に対して地域の食文化の豊かさを身近に感じていただく。

秋田県羽後町HPはこちら

■株式会社フラクタル
フラクタルのシティプロモーションは、本来あるべき地域の理想の姿から地域と共にマーケティング戦略を考え、課題解決力のあるコミュニケーションデザインを通じて効果的なプロモーション戦術を構築します。
東京都台東区蔵前1 -7-7 アイランドビル7F
TEL: 03-3866-1938
URL: http://www.fractale.co.jp/

シティプロモーション担当:菅野 秀和(カンノ ヒデカツ)
福島県郡山市出身。東日本大震災を契機に地元の為に貢献できることは?という命題のもと、地域活性化コンサル会社や農業ベンチャーにて実際に地域に移住しつつ業務を行う。2017年10月より株式会社フラクタルのシティプロモーション担当として、全国の自治体に対してコミュニケーションデザインを通じた地域課題の解決への取り組みや都市部での地域魅力を伝えるために奔走中。

(本件に関するお問い合わせ先)
株式会社フラクタル
コミュニケーションデザインユニット
シティプロモーション担当:菅野 秀和
Mail:h.kanno@fractale.co.jp

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