【長崎県大村市】暮らしをみつめ直すことから始まる新しいライフスタイル

ひと しごと こと ~大村市×花王の共催で、暮らしをみつめ直すワークショップを開催~
2018-12-03

事業構想大学院大学シティプロモーション研究会に参画する大村市と花王の共催で、二拠点居住希望者を対象に暮らしをみつめ直すワークショップが開催された。花王株式会社生活者研究センターが、慶應義塾大学と共同制作したパターンランゲージを使った未来を想像するワークショップでは、自分らしい暮らしのヒントを探すことを目的としている。今回、私も将来的には移住したい一人としてワークショップに参加した。

◎東京では毎日いろいろな移住系イベントが開催されている
私は、これまで移住系のイベントに何度も参加してきた。そして、正直なところ少し飽きていた。なぜならば、イベントという時間的制約があるなかで、興味のある地域に対してゆっくりと考えることができないということ。そして、直接担当者とお話を伺いたいのだが、どうしても、大人数を対象としたイベントのため、自治体側から一方通行の情報提供で終わるパターンが多かった。

結局、その地域の基礎的情報やその地域で活躍している方の事例、また、移住することでどのようなサポートが得られるかなど一般的な話が多い。それゆえ、そこまで感情移入できないため次の一歩には踏み出すことはできなかった。今日は、どのようなワークショップが行われるのだろう。

◎二拠点居住という新しいライフスタイルと課題
いま、新しいライフスタイルとして、都市の住民が農山漁村などの地域にも同時に生活拠点をもつ「二拠点居住」が注目されている。新しい働き方の1つとして注目されている「副業」が社会的に認められてきたのも要因の一つだろう。ただ、この二拠点居住するためには課題もある。

それは、今まで関係性のない地域に居住する場合、その土地に対する心理的不安。そして、仕事の問題。

フリーランスで働いている方、起業されている方の場合、場所に対して時間的拘束力がないためハードルは比較的低いと思う。だが、私のような月曜から金曜日まで都内で働いて、土日は地方で暮らすというのは距離の制約が生じる。また、土日だけ地域に行く場合、その地域の活動へ参加できる時間が限られてしまうので、うまくそのコミュニティに溶け込めるかどうか不安だ。

この心理的ハードルを下げるためにも都市機能を有しつつも自然に恵まれた地域、どちらかというとリゾート感覚で楽しめるほうが、二拠点居住が初めての方には良いのかもしれない。

◎わたしのこれまでの暮らしと求める理想のくらしとは?
今回のワークショップでは、このパターンランゲージのカードの力をかりて自分の価値観を振り返り、自分の「心のつぼ」=自分は何で喜ぶ(悲しむ)のかを理解するところから始まる。

まずは、5年前から現在までの暮らしの中で、どのようなときに充実していたのか、そして、どのようなときに満足していなかったのかを時系列に洗い出し、自分の内側、これまでの暮らしを振り返ってみる。
次に充実感を満たすための理想的な暮らしとはどんな生活なのか、多様な家族のスタイルを言語化したスタイルカードをもとに考えていく。

最初にこれまでのライフスタイルを振り返っているので、自分の求める暮らしをイメージしやすい。そして、グループで共有するとことで他の参加者の意見を参考にできるので、自分の求める暮らし=3年後、5年後になりたい自分が見えてくる。

◎ワークショップを通じて
ワークショップを通じて、3年後、5年後のなりたい自分を明確にすることで、自分が将来移住するまでのプロセスや移住後の自分をイメージしやすくなったのではないだろうか。

会場を見てみると、自分の「これまで」や「これから」を楽しそうにお話されている方が多く見られた。自分の内側を共有するというのは、少し恥ずかしさもある。しかし、なりたい自分の理想の姿を言葉にしてみることで、そして、お互い共有することで何かが生まれるかもしれない。自分がどうなりたいのか改めて認識するワークショップだった。

◎「おおむら暮らし」とは?
ワークショップ終了後は、大村市についてのご説明。なぜ、大村市が都市との二拠点居住先としておすすめなのか。

まず、大村市が長崎空港から車で15分と非常にアクセスがよく、東京から約2時間で訪れることができる。そして、都市としての機能を有しつつ、大村湾を中心とした豊かな自然を楽しむことができる。今すぐ移住定住というのはハードルが高いと思うが、土日だけでも慌ただしい日常を離れて「おおむら暮らし」を楽しむことから始めるのも良いかもしれない。

◎実際に二拠点生活をしている方に聞いてみよう。
東京と大村市の二拠点居住が本当に可能なのか、このライフスタイルを取り組んでいる方と自治体担当者とのトークセッション。東京と大村市で二拠点居住をするまでの経緯、実際に暮らしてみてどうだったかお話いただく。私も地域に住んでいたからわかるのだが、言葉の壁というのがあったりする。本当に方言でお話しされるとわからない時があるのだ。こればっかりは、そこに住んでみないとわからないのだ。

また、ご縁があって大村市にて二拠点居住をすることになったが、当初はどこで何を買えばいいのかさえわからなかったというのも印象的だった。地域では当たり前かもしれないけど、その当たり前の情報が私たちには届かない。この情報を得るためにはどうすればよいのか。そう、先に住んでいる方や自治体関係者とつながることによってクリアできる。今回のワークショップを通じて知り合うことができたのはとても大きい。大村市で二拠点居住をするときには強い味方になってくれるだろう。

◎まとめ
もし、二拠点居住を考えるのであれば、まず情報を得る前に自分のこれまでの暮らしや家族とのあり方などを振り返ってみることもひとつかもしれない。3年後、5年後のなりたい自分から移住を実現するまでのプロセスが見えてくるはずだ。今回、イベントを開催した大村市にとっても、移住に興味のある方とのコミュニケーションを通じて、東京の生活者が二拠点居住に対して何を求めるのか理解し、ワークショップを通じて大村市のファンをつくることができたのではないだろうか。また、今回のイベントを通じて大村市に移住を検討する方がいたならば、それはとても大きい成果だと思う。また、ワークショップの参加者にとっては、移住先として豊かな自然と最強のアクセスを有する大村市というのは一つの選択肢となったはずだ。もし、移住しようか考えているならば週末にでも大村市に行ってみればよい。今回のワークショップと同じ2時間で行くことができるのだから。


■株式会社フラクタル
フラクタルのシティプロモーションは、本来あるべき地域の理想の姿から地域と共にマーケティング戦略を考え、課題解決力のあるコミュニケーションデザインを通じて効果的なプロモーション戦術を構築します。
東京都台東区蔵前1 -7-7 アイランドビル7F
TEL: 03-3866-1938
URL: http://www.fractale.co.jp/

シティプロモーション担当ディレクター:菅野 秀和(カンノ ヒデカツ)
福島県郡山市出身。東日本大震災を契機に地元の為に貢献できることは?という命題のもと、地域活性化コンサル会社や農業ベンチャーにて実際に地域に移住しつつ業務を行う。2017年10月より株式会社フラクタルのシティプロモーション担当として、全国の自治体に対してコミュニケーションデザインを通じた地域課題の解決への取り組みや都市部での地域魅力を伝えるために奔走中。

(本件に関するお問い合わせ先)
株式会社フラクタル
コミュニケーションデザインユニット
シティプロモーション担当:菅野 秀和
Mail:h.kanno@fractale.co.jp

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